「なぜか特定の人から目の敵にされている気がする…」そんな経験はありませんか?
職場で理不尽な扱いを受けると、毎日の仕事がつらくなってしまいますよね。
この記事では、目の敵にしてくる相手の心理だけでなく、目の敵にされてしまう人の特徴とそれらを踏まえた職場での対処法について解説していきます!

d latte編集部 あやか
歯科衛生士歴6年。大学病院の歯周病科で専門性を磨いた後、現在は歯周病治療に特化したクリニックで勤務。歯周病予防の啓発活動にも積極的に参加し、地域の健康教室での講演経験も豊富。エビデンスに基づいた最新の治療法や予防法について、分かりやすく情報発信することを大切にしている。
目の敵にされるとはどういう意味?

「目の敵にされる」とは、特定の人から敵意や憎悪を向けられ、執拗に攻撃されたり嫌がらせを受けたりすることを意味します。
まるで敵のように見なされ、何をしても批判されたり、理不尽な扱いを受けたりする状況です。「相手に何がしたわけでもないのに、なぜか攻撃される」といったケースもあり悩んでしまう方も多い行為です。
特に女性が多い組織で起こりやすい傾向があります。

医院という狭い空間では、どうしても人間関係が密になりがちですよね。特に理由もなく冷たい態度を取られると、毎日顔を合わせるスタッフ同士だからこそ、本当に辛いものです。
目の敵にしてくるのはなぜ?その理由としてくる人の心理

- 嫉妬や劣等感からくる心理
- 相手をコントロールしたい支配欲
- 自分に自信がないコンプレックス型
- 過去のトラウマや経験
- 価値観・考え方の相違を受け入れることができない
- 周りから注目を集めたい承認欲求
- ストレスや不満のはけ口にしている
なぜあの人はこんなにも私を敵視するのだろう。理由が分からず悩んでいる方も多いでしょう。実は、目の敵にしてくる人には共通した心理的特徴があります。その心理を理解することで、適切な対処法が見えてきます。
1. 嫉妬や劣等感からくる心理
女性の職場では、微妙な人間関係の変化が敵意の原因になることがあります。同期の昇進や上司からの評価、そして容姿が美人であることなどへの嫉妬心が根深い敵対感情を生み出す場合もあります。
特に少人数の組織で閉鎖的な環境では、一度標的にされると周囲を巻き込んだ集団的な排除行動に発展しがちです。
女性同士の複雑な感情が絡み合い、表面的には分からない理由で攻撃されることも少なくありません。
2. 相手をコントロールしたい支配欲
支配欲の強い人は、他者を自分の思い通りにコントロールしたいという欲求から敵視してきます。相手が独立性を保ち、自分の意見を持って行動することが気に入らないのです。
特に上司や先輩の立場を利用して圧力をかけ、従わせようとします。
反抗されると更に攻撃的になり、相手の自由や選択権を奪おうとする傾向があります。この手の人は他者を支配することで優越感を得ているのです。
3. 自分に自信がないコンプレックス型
自信のなさやコンプレックスを抱えている人は、自分の劣等感を隠すために他者を攻撃対象にすることがあります。
相手の成功や能力を目の当たりにすると、自分の不安や焦りが増大し、その感情を攻撃という形で表現してしまうのです。
本来は自分自身と向き合うべき問題を、他者への敵意に転換することで一時的に心の平静を保とうとします。このタイプの人は、相手を下げることで相対的に自分が上位に立った気分になろうとしているのです。
4. 過去のトラウマや経験
過去に受けた傷やトラウマが影響して、特定の人物を敵視してしまうケースがあります。
昔いじめられた相手や嫌な思いをさせられた人物と似た特徴を持つ人に出会うと、無意識に当時の感情が蘇り、敵対心を抱いてしまうのです。
容姿や話し方、雰囲気などが過去の嫌な記憶と重なると、理性的な判断ができなくなります。本人も気づかないうちに過去の経験を現在の人間関係に投影し、不当な敵意を向けてしまう心理状態です。
5. 価値観・考え方の相違を受け入れることができない
自分とは異なる価値観や考え方を持つ人を受け入れることができず、敵視してしまう人がいます。特に固定観念が強く、柔軟性に欠ける性格の人に多く見られる傾向です。
相手の行動や発言が自分の常識から外れていると感じると、それを否定し排除しようとします。多様性を認めることができず、自分の価値観こそが正しいと信じ込んでいるため、異なる意見や行動スタイルを持つ人を脅威と感じ、攻撃的な態度を取ってしまうのです。

医院でも治療方針や患者様への接し方について、それぞれ違った考えを持つのは自然なことです。でも中には自分のやり方だけが正解だと思い込んで、他の方法を受け入れられない人もいるものですね。
6. 周りから注目を集めたい承認欲求
周囲から注目を集めたい、認められたいという強い承認欲求が歪んだ形で表れるケースがあります。他者を攻撃することで自分に注目を向けさせ、存在感をアピールしようとするのです。
特に普段から目立たない立場にいる人や、正当な方法で評価を得られない人に見られる傾向です。
他人の失敗や欠点を指摘し、批判することで自分が優位に立った気分になり、周囲からの関心を引こうとします。このタイプの人は、負の注目であっても構わないと考えている場合が多いのです。
7. ストレスや不満のはけ口にしている
日常生活や職場で溜まったストレスや不満を、特定の人物にぶつけてしまうケースがあります。
家庭環境の問題、仕事の重圧、人間関係の悩みなど、直接的には解決できない問題を抱えている人が、比較的反撃してこなさそうな相手を選んで攻撃対象にするのです。
本来の問題とは無関係な人に八つ当たりをすることで、一時的にストレスを発散しようとします。このタイプの人は、根本的な問題解決能力が低く、感情のコントロールが苦手な傾向があります。

忙しい診療の合間や患者様対応でのプレッシャーなど、医院での仕事はストレスが溜まりやすいものです。でも本来の問題とは関係ない人に当たってしまうのは、やはり辛い状況を生んでしまいますね。
「目の敵にされる人」の共通した特徴とは?

- 優秀で成果を出している
- 自分の意見をはっきり言う人
- 目立つ存在の人
- 感情をあまり表に出さない人
- 反撃しない温厚な人
1. 優秀で成果を出している人
仕事で高い成果を上げ、上司から評価される人は目の敵にされやすい傾向があります。同僚からすると「自分だけ良い思いをしている」「出世コースに乗っている」と映り、嫉妬心を抱かれがちです。
特に能力差が明確に見える環境では、劣等感を刺激してしまい、足を引っ張られることも少なくありません。
本人に悪気がなくても、優秀さそのものが攻撃の理由になってしまうのです。
2. 自分の意見をはっきり言う人
会議で積極的に発言し、自分の考えを明確に主張する人は敵視されることがあります。特に和を重んじる職場では「空気を読まない」「協調性がない」と見なされがちです。
正論を述べても、それが他の人の立場を悪くしたり、現状に疑問を投げかけたりすると、煙たがられてしまいます。意見を言わない人からすると、自分の消極性を際立たせる存在として映ってしまうのです。

ミーティングで改善案を提案したり、患者様のためを思って意見を言ったりしただけなのに、なぜか煙たがられることってありますよね。良かれと思った発言が、かえって居心地の悪い空気を作ってしまうこともあるものです。
3. 目立つ存在の人
容姿が美しい、スタイルが良い、話が上手など、自然と注目を集める人は嫉妬の対象になりやすいものです。特に同性からの敵意は強く、「チヤホヤされている」「得をしている」と思われがちです。
本人が謙虚であっても、持って生まれた魅力や才能そのものが攻撃理由となってしまいます。周囲の劣等感や羨望の感情を刺激し、理不尽な敵意を向けられることが多いのです。
4. 感情をあまり表に出さない人
いつも冷静で感情の起伏が少ない人は、周囲から「何を考えているか分からない」と警戒されがちです。喜怒哀楽を表現しないため、親しみやすさに欠け、距離感を感じさせてしまいます。
また、クールな態度が「上から目線」「見下している」と誤解されることもあります。感情的な人からすると、自分の感情の激しさを際立たせる存在として、居心地の悪さを感じさせてしまうのです。

いつも落ち着いて業務をこなしている人が、かえって「冷たい人」と誤解されてしまうことってありますよね。患者様への対応でも冷静さは大切なのに、感情表現が控えめだと距離を感じられてしまうのは難しいところです。
5. 反撃しない温厚な人
優しすぎて言い返さない、争いを避ける性格の人は、安全な攻撃対象として選ばれやすい特徴があります。攻撃しても反撃される心配がないため、ストレス発散の相手にされがちです。
また、温厚な性格が「弱い」「なめられている」と解釈され、さらなる攻撃を招くことがあります。本人の優しさが裏目に出て、理不尽な扱いを受け続けてしまう悪循環に陥りやすいのです。
会社や職場で「目の敵にされた」時の対処方法7選!

職場で理不尽に目の敵にされてしまった時、どう対処すれば良いのでしょうか。放置すれば状況は悪化し、精神的な負担も増大します。適切な対処法を知ることで、問題を解決し、働きやすい環境を取り戻すことができます。
1. 相手と距離を置く
目の敵にしてくる相手とは、できる限り物理的・心理的な距離を保つことが重要です。必要最低限の業務連絡以外は避け、休憩時間や昼食も時間をずらすなど、接触機会を減らしましょう。
また、相手の感情に巻き込まれないよう心理的な境界線を引き、「この人の問題であって、自分の問題ではない」と割り切ることが大切です。

診療中は協力が必要でも、休憩時間くらいは心を休めたいものですよね。相手の感情に振り回されず、「これはその人の課題」と線引きして考えられるようになると、だいぶ気持ちが楽になるものです。
2. 感情的に反応しない
相手の挑発や攻撃に対して感情的に反応すると、状況がさらに悪化してしまいます。怒りや悲しみを表に出さず、冷静さを保つことが重要です。
深呼吸をして一呼吸置く、事実のみを淡々と伝える、相手のペースに巻き込まれないよう心がけましょう。感情的になればなるほど相手の思うツボにはまり、攻撃の口実を与えてしまいます。
3. 信頼できる第三者に相談する
一人で抱え込まず、信頼できる同僚や上司、人事部門に相談することが大切です。客観的な視点からアドバイスをもらえるだけでなく、状況を把握してもらうことで組織的な対応も期待できます。
また、家族や友人に話すことで精神的な支えを得ることも重要です。第三者の目線で状況を整理し、適切な解決策を見つけることができます。
4. 被害の記録をつける(ログを残す)
いつ、どこで、どのような言動があったかを詳細に記録しておきましょう。日時、場所、発言内容、目撃者の有無などを客観的に記述します。
メールやチャットのやり取りはスクリーンショットを保存し、証拠として残します。記録があることで、上司や人事部門に相談する際の説得力が増し、適切な対応を求めやすくなります。
5. 自分の価値観を再確認する
相手からの攻撃で自信を失いがちですが、自分の価値観や強みを再確認することが重要です。これまでの成果や周囲からの評価を振り返り、自分の価値を見つめ直しましょう。
一人の人に否定されても、それが自分の全てを表すわけではありません。自分らしさを大切にし、相手の言動に左右されない強い軸を持つことで、精神的な安定を保つことができます。
6. 無理に仲良くしようとしない
関係を改善しようと無理に仲良くしようとするのは逆効果です。相手が敵意を持っている以上、表面的な友好関係を築こうとしても本質的な解決にはなりません。
むしろ、相手に付け入る隙を与えてしまう可能性があります。プロフェッショナルな関係を保ち、業務上必要なコミュニケーションのみに留めることが賢明です。無理な努力はせず、適切な距離感を維持しましょう。
7. 噂や悪口には乗らない
相手が他の人の悪口や噂話を持ちかけてきても、絶対に同調してはいけません。一度でも悪口に同意すると、それを口実にさらなる攻撃を受ける可能性があります。
また、職場全体の雰囲気を悪化させ、自分も同じレベルに落ちてしまいます。「そうですね」程度の相槌に留め、話題を変えるか、その場を離れるようにしましょう。品格を保つことが最善の対策です。


上司に相談しても見過ごされる場合に考えたい3つのこと!
直属の上司に相談しても問題を見過ごされたり、適切な対応をしてもらえない場合があります。そんな時に考えたいことをご紹介します。
1. 同僚との連携を図る
小さな組織では一人で声を上げても無視されがちですが、同じ問題を感じている同僚と連携することで状況を変えられる可能性があります。
まずは信頼できる同僚に相談し、同様の被害を受けている人がいないか確認しましょう。
複数人で問題を共有し、事実を整理して経営陣に改善を求めることで、組織として無視できない状況を作り出すことができます。
2. 転職活動を並行して進める
組織の体質が根本的に問題がある場合、改善を期待するよりも環境を変える方が現実的です。問題が深刻化する前に、早めに転職活動を開始しましょう。
在職中の転職活動は精神的な余裕も生まれ、焦らずに良い転職先を見つけることができます。新しい職場が決まれば、理不尽な環境から脱出する明確な道筋が見えてきます。
3. メンタルヘルスのケアを最優先にする
組織的な問題解決には時間がかかるため、まずは自分の心身の健康を守ることが最重要です。カウンセリングを受ける、信頼できる人に話を聞いてもらう、必要に応じて心療内科を受診するなど、専門的なサポートを積極的に活用しましょう。
ストレスで体調を崩してしまっては元も子もありません。自分を大切にすることが、問題解決への第一歩です。

よくある質問(FAQ)
目の敵にされはじめたサインは?
挨拶を無視される、会話に入れてもらえない、仕事で必要な情報を教えてもらえない、些細なミスを大げさに指摘される、陰で悪口を言われているなどが初期のサインです。
また、以前は普通だった関係が急に冷たくなった、理由もなく批判的な態度を取られるようになったと感じたら要注意です。
目の敵にされているときは無視してもいいのでしょうか?
完全に無視するのは得策ではありません。業務に支障をきたすような行為や明らかなハラスメントは記録を残し、適切な相談先に報告する必要があります。
ただし、感情的な挑発には反応せず、冷静に対処することが重要です。無視と適切な距離を保つことは異なるため、状況を見極めた判断が必要です。
職場の上司から目の敵にされている場合、どう対応すればよいですか?
まずは業務上のコミュニケーションを記録し、客観的な証拠を残しましょう。人事部門や上司の上司に相談することも検討してください。
感情的にならず、事実に基づいて状況を説明することが重要です。改善が見込めない場合は、異動や転職も視野に入れ、自分の精神的健康を最優先に考えて行動しましょう。
まとめ
目の敵にされる原因は相手の嫉妬や支配欲、コンプレックスなど様々な心理が影響しています。優秀な人や意見をはっきり言う人が標的になりやすい傾向にあります。
距離を置き、感情的にならず、記録を残して信頼できる人に相談することが大切ですね。