就職活動や転職活動で履歴書を書く時、「志望動機に何を書けばいいか分からない!」と悩んでしまうことはありませんか?
特に複数の応募先に履歴書を提出する場合は、志望動機に違いを出すのが大変ですよね。
そこでこの記事では、歯科衛生士の志望動機の書き方や例文、採用担当者が着目するポイント、NG例文などについて解説します。志望動機の書き方でお悩みの方は、ぜひ参考にしてください!

d latte編集部 ちはる
歯科衛生士歴7年。小児歯科専門医院で子どもたちの口腔健康管理に従事。歯科恐怖症の子どもたちとも信頼関係を築くのが得意で、保護者からの信頼も厚い。子どもの成長に合わせた口腔ケア指導や、家族ぐるみでの予防意識向上に取り組む。明るく親しみやすい人柄で、子育て世代に寄り添う記事を執筆している。
※本記事で紹介している商品にはPR商品を含みますがランキング・コンテンツ内容はd latte編集部調査をもとに作成しています。また本記事内の情報は一般的な知識であり、自己判断を促すものではありません。
そもそも志望動機とは?
その職場で働きたいと思った理由やきっかけのこと
「志望動機」とは、就職や転職を希望する職場で働きたいと思った理由やきっかけなどを指す言葉です。志望動機は面接で非常に重視される項目で、採用担当者は仕事に対するやる気や職場への理解度などを志望動機から判断します。
志望動機はどの応募先にも当てはまるようなありきたりな内容よりも、その応募先だからこそ実現できる目標や抱負などについて伝える方が印象が良くなります。採用担当者の心に響くような、明確で具体的な志望動機を考えてみましょう。

面接で志望動機を聞かれると、つい当たり障りのない答えになってしまいがちですが、その医院だからこそ働きたい理由を具体的に伝えることで、本気度が採用担当者にしっかり届くものですよね。
志望動機に入れたい4つのポイント
志望動機を具体的で分かりやすい内容にまとめるには、上記のようなポイントを簡潔に伝えることが大切です。まずはその一つ一つを、自分の中で明確にしていきましょう。
1. 志望先を選んだ理由
志望動機を伝える上で絶対に欠かせないのは、その応募先を選んだ理由です。例えば、歯科医院に就職や転職を希望する場合、他の歯科医院ではなく、なぜその歯科医院で働きたいと思ったのかを伝える必要があります。
志望動機として理想的なのは、その応募先ならではの特徴を理由として挙げることです。「歯科衛生士の教育制度が充実しているから」、「院長の治療方針に共感したから」など、理由が具体的であればあるほど、志望動機も明確になります。
志望先を選んだ理由には、その人の仕事に対する考え方や価値観が反映されます。また、他の志望先との違いを具体的に挙げられるということは、職場への理解度が高いという評価にもつながります。
2. 理想とする働き方
仕事の目標を明確にアピールできる人は、新しい職場で即戦力として活躍できる可能性を持っています。歯科衛生士は技術力も人間力も問われる職業なので、志望動機にも幅広いプランやビジョンを当てはめることができます。
例えば、「ホワイトニングの技術を磨きたい」というようなスキルアップを目標とするのもよいですし、「一人一人の患者様とじっくり向き合いたい」といったホスピタリティ重視の目標も説得力があります。
また、「インプラント専門歯科衛生士の資格を取得したい」など、今後のキャリアプランをアピールするのも有効です。将来的な目標も見据えた就職や転職であることが採用担当者に伝われば、長く働き続けたいという意思の表れとして受け取ってもらえます。
3. 職場に貢献できること
志望動機には「職場でどのように役に立ちたいと思っているか」という点も含まれているのが理想的です。すでに何らかの資格を持っている人はもちろんですが、前職で得た知識や技術がある人は、それを強みとしてアピールするとよいでしょう。
また、子育てや介護など、プライベートの経験から得たスキルをアピールするのもおすすめです。子育てなら「お子さんと積極的にコミュニケーションをとって不安を和らげたい」、介護なら「高齢者の方と信頼関係を築いて口腔ケアに取り組みたい」など、経験者だからこそ貢献できることを考えてみましょう。
4. 個人的なエピソード
個人的なエピソードとは、仕事にやりがいを感じた瞬間や、自分が歯科医院を受診した時に感じたことなど、その職場で働きたいと思うきっかけになった出来事です。個人的な体験であっても、そこにはその人の仕事に対する考え方や熱意が表れるため、採用担当者にとっては良い判断材料となります。
もちろん無理に作る必要はありませんが、おそらくほとんどの人に歯科衛生士を志したきっかけや、特定の歯科で働きたいと思った理由などがあるはずです。志望動機にそのエピソードを盛り込めば、より充実した内容にまとまります。

この4つのポイントを意識するだけで、志望動機の内容がぐっと深まりますね。特に個人的なエピソードは、歯科衛生士を目指したきっかけや患者様との出会いなど、自分らしさが一番表れる部分だと思います。
【経歴別】志望動機の書き方と例文集
- 新卒
- 中途採用
- ブランクからの復帰
志望動機の書き方はキャリアの違いによっても変わります。ここでは、新卒・中途採用・ブランクからの復帰の3つのタイプに分けて、それぞれのポイントや例文集を見ていきましょう。
1. 新卒
新卒の歯科衛生士は、志望動機を書く際にこれまでの職歴をふまえることができません。そのため、応募先に対して感じた魅力・理想とする働き方・今後の目標などをうまくまとめるとよいでしょう。
また、学生時代の経験を志望動機と結びつけるのもおすすめです。「得意な実技をさらに上達させたい」、「実習でコミュニケーションの大切さを学んだので、患者様のお悩みにじっくり耳を傾けたい」など、学んだことを活かしたいという率直な姿勢は、新卒者ならではのアピールポイントになるはずです。
私が貴院を志望したのは、一人一人の患者様と丁寧に向き合う貴院の治療方針に感銘を受けたからです。私は子供の頃に通院していた歯科医院で、歯科衛生士さんに優しく接して頂いたことがきっかけで歯科衛生士を志しました。貴院で多くのことを学びながら、患者様に常に寄り添えるような歯科衛生士に成長したいと思っています。

新卒だからこそ、学生時代の実習で感じた「もっと上手になりたい」という純粋な想いや、患者様との関わりで学んだことを素直に伝えられるのは強みですよね。経験がない分、成長への意欲を前面に出せるのが新卒の魅力だと思います。
2. 中途採用
中途採用の場合は、自分のスキルや経験などに触れながら志望動機をまとめるのがポイントです。採用担当者にとっては職場への貢献度が高い人材が好ましいため、資格がある人や得意な分野がある人は積極的にアピールしましょう。
また、応募先で新たに取り組みたいことがあれば、それを志望動機として伝えるのもおすすめです。例えば、「前職の職場には研修制度がなかったので、貴院では研修制度を積極的に利用したい」など、スキルアップやキャリアアップのための転職であることが伝わるとよいでしょう。
貴院を志望した理由は、インプラント治療の実績が高く、資格取得をサポートする研修制度が充実しているからです。前職の職場は自由診療の項目が少なく、患者様に最良の治療計画を提案することに限界がありました。また、以前からインプラント専門歯科衛生士の資格を取得したいと考えておりましたので、貴院の研修に積極的に参加して資格を取得し、患者様に専門的なケアを提供できるよう励みたいと思っています。

中途採用では、これまでの経験を活かしつつ新たな挑戦への意欲も見せることが大切ですね。特に研修制度や新しい技術への取り組みなど、その医院でしか実現できない成長の機会を志望理由にできると説得力が増すものです。


3. ブランクからの復帰
ブランクから復帰するための面接の場合は、ブランクがあった理由を伝えることが必要です。女性の割合が圧倒的に多い歯科衛生士は、出産・子育て・介護などで一時的に離職する人も大勢います。ブランクがあることは決してマイナスのイメージばかりではないので、正直に伝えましょう。
子育てや介護などでブランクがあった場合は、その経験をアピールすることも可能です。「お子様や保護者の患者様の気持ちに寄り添いたい」、「高齢者の健康維持に貢献したい」など、歯科衛生士の仕事に活かせる部分は積極的にアピールするとよいでしょう。
貴院を志望した理由は、貴院の「親子で通える歯医者」というコンセプトに共感したからです。私は3年ほど育児に専念していましたが、その間に子供の予防歯科の大切さや、子連れでの通院の大変さを実感しました。親子の患者様が通いやすい環境が整っている貴院で、自分の経験を活かしたケアやサポートを提供したいと考えています。

ブランクがある理由を正直に話すのは勇気がいりますが、その経験こそが患者様への理解を深める貴重な財産になりますよね。子育てや介護の経験が、実は歯科衛生士としての新たな強みになることも多いものです。
【ジャンル別】志望動機の書き方と例文集
志望動機の書き方のポイントは、応募する歯科医院のジャンルによっても異なります。応募先の歯科医院の特徴をよくふまえながら、どんな働き方ができるかイメージしてみましょう。
1. 一般歯科
一般歯科は虫歯・歯周病・噛み合わせ・抜歯など、様々な治療を行う診療科で、幅広い年齢層の患者さんを対象とします。また、予防歯科も重視されるため、歯科衛生士が担う役割が大きいのが特徴です。
志望動機を書く際は、応募先の歯科医院の治療方針や診療科目などをよく理解した上で、自分のスキルを活かせる働き方をアピールしてみましょう。
貴院を志望したのは、患者様にじっくりヒアリングを行い、お悩みや不安に寄り添うという貴院の治療方針に感銘を受けたからです。また、歯科衛生士が担当制で、同じ患者様の治療に最後まで携われることもやりがいがあると感じました。これまでに学んだ予防歯科のスキルを活かし、患者様ご自身の歯をできるだけ多く残せるようサポートしたいと思います。
2. 審美歯科・矯正歯科
審美歯科と矯正歯科に共通するのは、治療のメインが自由診療であることや、見た目の美しさを重視する患者さんが多いことなどです。歯科衛生士の業務もクリーニングやホワイトニングなど、歯をきれいに保つ技術が必要とされます。
また、ホワイトニングコーディネーターや認定矯正歯科衛生士などの専門的な資格もあるので、資格の取得を目標としていることを志望動機でアピールできます。
貴院を志望した理由は、最新の技術を学べることと、患者様に提案できる治療方法の種類が多いことです。前職の一般歯科でも審美性を求める患者様が一定数いましたが、治療の選択肢が限られていたため、患者様が本当に望む治療を提供できないことがありました。最新の治療技術を取り入れている貴院でなら、患者様に最適な治療方法を提案し、自分のスキルも磨くことができると思い、志望いたしました。
3. 小児歯科
小児歯科は一般的に0歳から18歳くらいまでのお子さんを対象としています。この時期は乳歯が生え始めてから永久歯が生え揃うまでの大切な期間で、虫歯の治療だけでなく、歯磨き指導やフッ素塗布などの予防歯科も重要な意味を持ちます。
歯科衛生士は治療を行うのはもちろん、お子さんの不安を軽減したり、親御さんの悩みに耳を傾けたりするのも大切な業務となります。そのため、子育てで休職していた人も、ブランク中に得た知識や経験を志望動機としてアピールできます。
私は以前は一般歯科に勤務していましたが、出産を機に退職し、3年ほど育児に専念しておりました。子供を小児歯科に通わせる中で、乳幼児期からの予防歯科の重要性を改めて感じ、自分も小児歯科の仕事に携わりたいと考えるようになりました。貴院を志望した理由は、医院見学でお子様が安心して治療を受けている様子を拝見したからです。私もお子様とのコミュニケーションを第一に考え、安心して通える環境づくりに貢献したいと思います。
4. 口腔外科
口腔外科は口腔・顎・顔面などに生じた疾患や外傷を治療する診療科です。親知らずの抜歯から全身麻酔を必要とする手術まで、治療内容は多岐にわたります。また、入院病棟を有する病院では、入院患者の口腔ケアや身体ケアなども必要とされます。
口腔外科における歯科衛生士の業務は、治療や手術のサポート・経過観察・口腔ケアの指導など、様々です。実績があれば志望動機のアピールポイントになりますが、経験不問で採用している歯科医院や病院もあるため、仕事への熱意を率直に伝えることが重要です。
前職の一般歯科では、親知らずの抜歯やインプラント治療の補助業務を行っていました。貴院を志望したのは、難症例にも対応できる技術や設備が整っていて、より多くの患者様の治療に携われると考えたからです。前職では経験できなかった治療技術を学び、患者様やご家族のQOLの改善を目指したいと思います。
5. 訪問歯科
訪問歯科とは、通院が困難な方のために自宅や介護施設などを訪問して診療を行う医療サービスです。介護を受けている患者さんが多いため、摂食嚥下障害のリハビリや食生活のアドバイスなど、口腔機能全体のケアやサポートを行います。
また、訪問歯科は医師・看護師・ケアマネージャー・介護士などとの連携も欠かせません。そのため、介護関係の資格を持つ歯科衛生士は即戦力となります。すでに実績がある人はもちろん、これから資格取得を目指す人も志望動機のアピールポイントになるはずです。
私が貴院を志望した理由は、地域の高齢者の方の健康維持に貢献したいと思ったからです。私の祖母は要介護認定を受けており、地元の訪問歯科を利用しています。先生や歯科衛生士さんのおかげで口腔機能が改善し、食べられる物が増えたという話を聞き、訪問歯科の必要性を改めて実感しました。私も口腔機能の低下でお悩みの患者様のケアに従事し、将来的にはケアマネージャーの資格取得も目指したいと考えています。

歯科医院のジャンルによって求められるスキルや働き方が全然違うので、志望動機もそれぞれの特色に合わせて考えることが重要ですね。歯科衛生士向けの転職エージェントに相談をすると書き方なども教えてくれますので、どうしてもわからない場合は相談してみましょう。

採用担当者が着目する3つのポイント
- 業務内容や理念などに対する理解
- 自己分析力
- 仕事に対するプランやビジョン
採用担当者が志望動機を読む時に注目するのは、主に上記のようなポイントです。スキルで言うと「理解力・分析力・計画性」などが当てはまります。志望動機の書き方としてはどのような点を意識すればよいのか、具体的に解説しましょう。
1. 業務内容や理念などに対する理解
志望動機にはよく「〇〇の仕事を頑張りたい」、「△△という経営理念に共感した」といった表現が用いられます。この志望動機の書き方が具体的かつ的確であるほど、応募者は職場での役割分担や経営理念などについて理解が深いということになります。
逆に、具体的な点を挙げずにただ「一生懸命頑張りたい」と書いたり、「雰囲気が良さそうなので働きたいと思った」というようなあいまいな表現を用いると、職場への理解が乏しい印象を与えてしまいます。
歯科医院の場合はホームページを開設していることが多く、面接前に院内見学もできるのが一般的です。歯科衛生士がどのような業務を担当しているかという点や、院長が掲げる治療方針などを確認して、志望動機に具体的な内容を書くよう心がけましょう。
2. 自己分析力
自己分析力とは、自分の性格・価値観・強みなどを客観的にとらえる能力です。自己分析力が高いと、自分が職場でどのように貢献できるかイメージしやすくなるため、採用担当者が納得するような志望動機を書けるようになります。
歯科衛生士の場合は、自分のスキルに対する自己分析も重要です。例えば、「〇〇の業務が好きです」と書くだけでは、熱意は伝わりますが、採用担当者にとっては決め手に欠けます。一方、「〇〇の業務が好きで、患者様の笑顔を見られると励みになります」と書けば、患者さんから良い評価を得ていることが採用担当者にも伝わります。
自分の理想とする働き方や目標などを見定めるためにも、自己分析することはとても大切な作業です。普段から考える習慣をつけておくと、志望動機を書く必要がある時に役に立ちます。
3. 仕事に対するプランやビジョン
採用担当者は「その人が職場でどんな風に活躍できそうか」という点を志望動機から読み取ります。その時に参考になるのが、応募者が仕事に対して思い描くプランやビジョンです。
歯科衛生士は様々な技術力を要する職業で、仕事に役立つ資格もたくさんあります。そのため、「〇〇の技術を磨きたい」、「△△の資格取得を目指したい」といった具体的な目標が志望動機に書いてあると、応募先にとって必要な人材かどうかを判断しやすくなります。
また、将来的なプランやビジョンを持っているということは、「その職場で長く働く意思がある」ということの表れにもなります。採用担当者からすれば、当然長く働いてくれる人の方がよいので、志望動機に目標や抱負を書くことは大きなポイントの一つだと言えるのです。

採用担当者は技術面だけでなく、その人の考える力や将来への展望も重視しているんですね。医院の理念をしっかり調べて、自分の価値観とどう重なるかを具体的に伝えられると、長く働いてくれる人材だと判断してもらえそうです。
【志望動機のNG例】こんな書き方にはご注意を!
- 使い回したような表現
- 給与や労働条件が最優先
- 前職に対する不満
志望動機には本当のことを素直に書くことが大切ですが、だからといって遠慮なく何でも書いていいというわけではありません。ここでは、面接で印象を下げやすい「志望動機のNG例」をご紹介しましょう。
1. 使い回したような表現
貴院を志望したのは、ホームページを拝見してアットホームな雰囲気だと感じたからです。私は人と接することが好きで歯科衛生士を志しました。貴院でも患者さんに笑顔になってもらえるように一生懸命頑張りたいと思います。
上記のような志望動機は熱意こそ感じられるものの、どの歯科医院にも当てはまる具体性のない内容になっています。
採用担当者が知りたいのは「なぜ自院で働きたいと思ったのか」という点や、「自院でどのように活躍してもらえるか」といった点です。その応募先ならではの特徴や理念を理解し、仕事に対して具体的な目標などを持っていなければ、志望動機も漠然とした表現になってしまいます。
2. 給与や労働条件が最優先
貴院を志望した理由は、前職よりも給与が高く、18時で診療が終わるからです。前職の一般歯科は勤務時間の長さに対して給与が低く、子育てとの両立も難しいことが悩みでした。昇給制度があり、福利厚生も充実している貴院でなら、理想の働き方ができると考えて志望しました。
職場を選ぶ上で給与や労働条件が希望に見合うことはとても大切ですが、志望動機でその点ばかりを強調すると、印象を悪くしてしまう恐れがあります。採用担当者からすれば、「給料が良ければよその歯科医院でもいいのでは?」と感じるからです。
上記の例文で言うと、「子育てと両立できる職場に転職したかった」という点は、志望動機としてうなずけます。そのため、「前職よりも勤務時間が短くなる分、集中して仕事に取り組んでスキルを上げたい」など、仕事に対する意欲をアピールすると印象が良くなります。
3. 前職に対する不満
私が貴院を志望したのは、「スタッフ同士のコミュニケーションを大切にする」という貴院の理念に共感したからです。前職の口腔外科は難症例の患者様が多いこともあり、院内が常に慌しく、院長先生に厳しく叱責されることがありました。また、歯科衛生士同士の意思疎通もうまくいっていなかったため、度々ストレスを感じていました。アットホームな職場を目指すという貴院でなら、ストレスなく仕事に集中できると考えて志望しました。
転職の場合、前の職場に対して何らかの不満があるのは当然です。しかし、その不満が志望動機の大半を占めているのはよくありません。なぜなら、どのような事情にせよ、応募者の主張だけではどちらに非があるか判断しかねるからです。
また、前の職場に対して不満が多い人は、新しい職場でも気に入らないことがあるとやめてしまう可能性があります。採用担当者としては「長く働いてくれる人材」が欲しいので、不満よりも今後の目標などについて熱心にアピールする人の方が歓迎されます。

本音を伝えることは大切ですが、伝え方一つで印象が変わってしまうのは難しいところですね。特に前職への不満は、つい口に出してしまいがちですが、ポジティブな表現に言い換える工夫が必要になってくるものです。
まとめ
就職活動や転職活動で複数の応募先に履歴書を提出する時は、志望動機の書き方で迷うことが多いかもしれません。そんな時は、応募先の特徴や経営理念などをもう一度確認したり、仕事に対する自分の考え方などを振り返ってみましょう。応募先でどんな風に働きたいかイメージできれば、きっと志望動機もうまくまとまるようになるはずです。